甘く響くは君の声。

「…ソーダ味の、飴?」

美味しいけど、イキナリどうしたんだろう?

「この飴、俺にとっての縁起モン」

「え?」

「いざという時にこの飴舐めると何でだか何事も上手く行くんだよ。だから、小鳥もこの飴舐めてたらその金髪の君にまた会えるかも知れねぇよ」

「先輩…」

やっぱり優しいや。

「この飴どこで売っていますか?私、自分で買いますーー、」

「ダメ」

「え、」

「これから毎日最低でも1個、俺から受け取ること」

「え、と…」

どういう事だ?

「今日から俺達カレカノの関係なんだし、周りに見せ付けようぜ」

「先輩、私の話し聞いてました?」

「好きになったから」

「へ?」

急に真顔になった先輩に不覚にもドキッとしてしまう。

「…小鳥のこと、好きになったから。だからソイツのことなんて忘れるぐらい俺の事ことを好きにさせる。小鳥のナカ、俺でいっぱいにしたい」

今度は私がポカーンとしてしまう。

なに血迷った事を言っているんだ?このイケメンは。

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