愛しの彼に溺愛~ジムトレーナーの場合~
あの出来事以来ずっと私は東條さんのことを考えている。

これは本格的にヤバイ。
絶対に恋しちゃいけない相手に恋しちゃった…!

あんなイケメンに彼女がいないわけがない。
好きになったばかりなのに胸が苦しい。
叶わない恋の辛さはよく知っていたはずなのに…。

どうして私は彼のことしか考えられないんだろう。


「…はぁ」


何度か目の溜め息をはき、荷物を持ち外に出た。


「…食べ過ぎるのはよくないけど。今は気分転換しないとやってらんない!よーし!食うぞー!」


ガッツポーズをしながら叫ぶ私を通行人は白けた目で見てくるが気にならない。
今日は自分を甘やかす!

たくさん食べて、たくさん歩くぞー!!

そう思いながら私は出店がよくあるお気に入りの場所へ向かった。
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