愛しの彼に溺愛~ジムトレーナーの場合~
基礎体力すら怪しいな。
これだけ動けないとなると、少しずつ動く習慣をつけていくしかないな。
いきなり身体を動かして負傷でもされちゃ困るしな。


「最初からきつくやってもあまり効果はないので、徐々に増やしていきましょうか!」


頭の中でメニューを考えながら安藤との初日が終わった。

あれからメニューをかなり考えた。
本気で身体を変える気はないだろうからな。メニューがキツすぎれば来なくなる。
それはそれで別にいいんだけど。
来なくても金は入ってくるし。

でも折角『スポーツジム・クロノス』の来て、俺のパートナーになったんだ。
少しでも身体をいい方向に変えてあげたい。

…俺が変われたように。


「…ま、メニューはこれでいいか」


実際にやらせてみて調整していくか。
メニューを書いたノートを閉じて、俺は眠りについた。
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