愛しの彼に溺愛~ジムトレーナーの場合~
━予約日

「ふぅ…」


なんだか緊張してきた…!

というか六月なのに暑すぎるんだけど!
日本は一体どうなっているのよ…。

顔が汗でびっしょりになる前に建物の中に入っちゃおう。


「…それにしてもいいビルだねぇ」


流石、スーパーモデル御用達のスポーツジム。

やっぱり場違いだったかなぁ…。
うっわ受付も豪華!でも嫌みを感じない程度で、うん、なんか夢がつまってるね。
なんかセレブになった気分~!


「いらっしゃいませ。ご予約のお客様でしょうか?」
「あ、はい!午後二時から予約の安藤です」
「安藤様ですね。お待ちしておりました。こちらのへどうぞ」


美容系の受付ってなんでこうスラっとした人しかいないんだろう?
絶対外見で採用してるでしょ!?
っていいたくなるけど皆さん凄く丁寧に接客してくださるから外見だけじゃダメなんだろうな…。
世知辛いぜ。

そう思いながら私は案内されたソファに座る。
これも高級そうな造りだ。
< 5 / 30 >

この作品をシェア

pagetop