僕惚れ②『温泉へ行こう!』
現地までは車でドライブがてらのんびり行こうか、と言った理人を制して、私は新幹線とレンタカーの組み合わせがいいな、とおねだりしてみた。
私は一応免許は持っているけれどペーパードライバーで運転が出来ないし、そうなるとどうしても理人に無理をさせてしまうと思ったから。
近場まで公共の乗り物で行って、あちらでレンタカーに乗り換えたほうが彼の負担がないかな?と思ったのだ。
それにも、理人は割とすんなりOKを出してくれた。
「僕は葵咲と一緒にいられるなら車だろうと新幹線だろうと何でも構わないよ」
そう、言って。
でも、その選択のせいで、あんなことになるなんて、そのときの私は思いもしなかったのだ――。
私は一応免許は持っているけれどペーパードライバーで運転が出来ないし、そうなるとどうしても理人に無理をさせてしまうと思ったから。
近場まで公共の乗り物で行って、あちらでレンタカーに乗り換えたほうが彼の負担がないかな?と思ったのだ。
それにも、理人は割とすんなりOKを出してくれた。
「僕は葵咲と一緒にいられるなら車だろうと新幹線だろうと何でも構わないよ」
そう、言って。
でも、その選択のせいで、あんなことになるなんて、そのときの私は思いもしなかったのだ――。