僕惚れ②『温泉へ行こう!』
私は自分のあられのない姿を、窓ガラスに張り付くように身体を寄せて、見ないようにするので精一杯だった。
胸に、窓の冷たい感触が張り付いてきて、窓の外にもしも誰かがいたら……とか思うと、恥ずかしさが快楽の波に更なる追い討ちをかける。
「あんっ、理、人っ、私、もぉっ、ダメぇ……っ」
私がそう言って身体を仰け反らせたのと、理人が私の中から自分を引き抜いたのとがほぼ同時で。
窓ガラスの表面を擦るようにずり落ちて、風呂の縁に腹ばいにくず折れそうになる私の腰を、理人が片腕で抱きとめてくれる。
私は理人の激しさに溺れていてい気付かなかったけれど、彼は今回、ゴムをつけていなかった――。
そのことに、彼から熱い迸りを背中から臀部にかけて浴びせられて、私は初めて気が付いた。
山の中ですら、ゴムがないからと私に挿れることを避けた理人なのに。
「葵咲、ごめん……。僕、最低だ……」
私の身体を後ろから抱きしめながら、ぽつんと謝った彼に、私は熱に浮かされた頭の片隅で、「理人はどうしてしまったんだろう?」と思った。
胸に、窓の冷たい感触が張り付いてきて、窓の外にもしも誰かがいたら……とか思うと、恥ずかしさが快楽の波に更なる追い討ちをかける。
「あんっ、理、人っ、私、もぉっ、ダメぇ……っ」
私がそう言って身体を仰け反らせたのと、理人が私の中から自分を引き抜いたのとがほぼ同時で。
窓ガラスの表面を擦るようにずり落ちて、風呂の縁に腹ばいにくず折れそうになる私の腰を、理人が片腕で抱きとめてくれる。
私は理人の激しさに溺れていてい気付かなかったけれど、彼は今回、ゴムをつけていなかった――。
そのことに、彼から熱い迸りを背中から臀部にかけて浴びせられて、私は初めて気が付いた。
山の中ですら、ゴムがないからと私に挿れることを避けた理人なのに。
「葵咲、ごめん……。僕、最低だ……」
私の身体を後ろから抱きしめながら、ぽつんと謝った彼に、私は熱に浮かされた頭の片隅で、「理人はどうしてしまったんだろう?」と思った。