君とベビードール




「…それって、どんな子なんですか?」



イジワルのつもりで聞いてみた。





「ん…?それは、僕が惚れる位だからね?可愛くて、照れ屋で素直で、料理も上手で、笑顔も可愛くて、抱きしめると暖かくて、ベビードールのにおいがして、僕の愛おしい人だよ。」




「……。」



なんだか、上手くやりこめられた感が、すごくするけれど、まぁ。許してやるとしますか。





本棚に隠してあった、クッキーの包みを取り出した。
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