君とベビードール
結局は、最初の姿勢に戻った訳です。
後ろからあたしを抱く先生。心なしか、さっきよりお腹にまわされた腕の力が強い気がするのは、あたしだけでしょうか…?
まぁまだ、向かい合わせよりは、気が楽だな。
何せ先生ってば、確実にあたしより綺麗なお顔をしてらっしゃる。
そんな人に見つめられたら、爆死します…。
何の気なしにつけていたテレビを眺めてみる。
「君は何をしているんだい?」
背中越しにあたしに聞く先生。
「先生があまりに綺麗なお顔なので、直視できません。なので、テレビを眺めてます。」