君とベビードール



「なんか先生、かわいいです。もしかして、やきもち妬いてくれたんですか?」



あたしのほっぺたをつねる先生の手を引っ剥がしながら、聞いてみた。




「…だって君、かっこいいだの優しそうだの、ぴちぴちしてるだの言っていたじゃないか。」



いやいやいや!最後のぴちぴちしてるは、言ってないですけど…。



先生ってば、可愛らしいなぁ~。



「先生くらい、格好良い人は、そんなやきもち妬かなくても大丈夫ですよ。」


振り返って、先生を見上げた。
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