君とベビードール



「先生あのね…、」



振り向いて、先生の耳に口を近づけた。



「あたし、先生が好きです。歳の差なんて、まったく気にならないほど、先生が好きです。」



小さな声で囁いた。



すると先生は、あたしのおでこに自分のおでこをこつん。ってして。



「本当かい?」



少年のような瞳であたしに問いかけた。



あたしが大きく頷いたのを確認して、あたしの背中を強く抱いた。
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