君とベビードール



「…本当はずっと、心配だったんだよ。僕はおじさんだし、君はあんまり好きとか言ってくれないし。」



頭上から降る先生の声が、不安で揺れていた。




そんな心配する必要ないのに。



「それに僕には、どんなタレントだってアーティストだって、君以上の人はいないよ…」



って、殺し文句まで頂きました…。



「先生は、全然おじさんなんかじゃ、ないですよ。ほら、塾の女の子たちにチョコレートまで貰っていたじゃないですか!そう考えたら、あたしの方が心配ですよ!相手は水も弾くくらい、ぴちぴちなんだし!!」
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