君とベビードール
「なんかさー、清水すっごい酔いつぶれてさー、すっごい可愛い顔して寝ちゃってるからさー、しちゃった。キス。」
「……、」
「いやいや。黙るなよ。」
キス…したって、言った?
ぼうっとした頭が、うまく状況を理解できない。
「…んで、キスして欲望に負けそうになった。」
俯きながら、話す及川くんの言葉に思わず、自分の服を見下ろした。
「あぁ。キスだけ。それ以上はしてないよ。」
慌てて手を降る及川くんに、
「そっか。」
答えていた。