君とベビードール



その時、ぬっと俺の目の前に顔を出した男。



お前なんか、いらねーよ!



心の中で思ったけど、もちろん口には出さないし。大人だなー、俺。



奴が突然、俺に耳打ちをした。



「いつぞやは、紅湖が世話になったみたいで。どうもありがとう。」



って奴は、自分の唇を人差し指でとんとん叩いた。



にこっ。って笑ってるけど、目が笑ってないよ!


こえーよ!しかも清水にキスしたことばれてるよ!!やべーー!!
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