君とベビードール
そんな、あたしをしばらく見つめた先生は、ぷっ。って笑った。ってか、失礼だし!ふっ。じゃなくて、ぷっ。って!!
机の引き出しから、淡いグリーンのノートを出した先生は、表紙をめくると、ボールペンで何やら書き付けている。
そのまま、ノートをあたしに差し出した。
「……?」疑問に思いながらも、ノートを受け取った。
白いノートのちょうど真ん中に、藍色のインクで、
桜
書いてあった。
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