君とベビードール




「今日の課題だよ。暇があるときでいいから、君の文章を読ませてくれると、嬉しいよ。」



先生の言葉にあたしまで、嬉しくなった事を、今でも覚えている。




一週間に、2、3度、多いときは、毎日、あたしの机の中に、先生の課題が書いてあるノートが入っていて、あたしは、先生の机の中に、課題を終えたノートを入れた。



それは、 あたしの卒業まで続いた。



ノートは確か、十冊近くになったんじゃないだろうか。



そうしてあたしは、卒業の日、何て書いたノートを、先生の机の中に入れた……?
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