君とベビードール




「…先生って、ほんっとに性格ねじ曲がってますね…。」



「……ありがとう。」


って!誉めてないんですけどっ!!皮肉ってるんですけどっ!!




「先生、そろそろ帰ります。お茶、ご馳走さまでした。」



頭を下げた、あたしに、



「…本棚、気になる本があるんなら、持って行きなさい。」



言ってくれて、



「本当ですかっ?!読んでみたい本がたくさんあるんです!!」



勢い込んで言ったあたしを、笑ってる。
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