君とベビードール




「…?えーと、これは…?」



困惑する、あたし。



「今、一緒に飲んでいた、お茶だよ。飲みながら帰りなさい。くれぐれも、落ち着いて運転するように。」



あたしの手に水筒を押し込んでますけど…。



だから、落ち着いてるっーつの!!



でも、抵抗しても無駄なんだ、この人には。
よーく、思い出したさ!!



「ありがたく!飲ませていただきますっ!!」



丁寧過ぎるほど、頭を下げたのは、せめてものあたしの、抵抗だ。



なのにっ!!




「ん。よろしい。」



って、微笑んでるし!!
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