君とベビードール
明けた日の、夕方。
片手には、先生から借りていた本と水筒。
片手には、あたしのオススメの本と、とびっきりの紅茶葉。
両手に、大荷物を抱えたまんま、緊張して立ち尽くしているのは、先生の家のドアの前(外側)。
どうしよ~どうしよ~!来ちゃったよ~!!
あの後、さめざめとたくさんのことを思い出した、あたし。
ひゃ~!恥ずかしいし格好悪いし、若気の至りだよ!!
どうしよ、どうしよ。このまま、回れ右して帰ってしまおうかしら…。
思っていたら……。