君とベビードール




『何してるの。』



玄関のドアの横の窓のカーテンの隙間から、先生が顔を出して、呟いた口の形が、そう言っていた。




は、ははっ。



愛想笑いをするしか、ありません……。




ドアを開けてくれた、先生は、



「寒いから、早く入りなさい。」



あたしの荷物を持ってくれた。



「おじゃま、します…。」
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