君とベビードール




がらがらと、ドアが閉まる音がして。



ベッドの脇の椅子に、柳井先生が座る気配がした。



もう少し、もう少しだけ……。



先生と2人っきりでいたいな……。



だって、こんなに安心できる空間は、他には、ない……。




もうすぐ、こんな日々も終わってしまう……。



先生。好きだよ。



とても、とても。



目を瞑ったまま、夢と現実の間で、思っていた。
< 67 / 240 >

この作品をシェア

pagetop