君とベビードール



明日は、卒業式。


突然の先生のキスから、ずっと考えていた。



もしかしたら、あたしの願いは叶うかも、しれない。



ずっとずっと、抱いてきた願いが……。




だから、明日、最後に先生に言おう。




好きです、と。




そう、決心したのに、あたしは見てしまったのだ。




放課後、人気が消えた廊下。



ノートを渡そうと先生を探していたあたしは、




抱き合う、柳井先生と堂島先生を……。
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