君とベビードール






「好きですっ!!」



…声が、デカいよ…、あたし…。



「…卒業式の日に、すれ違わなければ…って、後悔しているよ…。」




先生の静かな声に、顔を上げた。




「…意気地がなくて、…ごめん…。」




同時に、あたしは先生の腕に包まれていた。



まだ、熱のある体が、心地良い…。



「…ずっと、本当は、こうしたかった…。」













「「ありがとう。」」


あたしと、先生の声が重なった…。
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