考えたようにみえるようにちょっと間をおいて暗い顔をしてみせた。

「‥今日違う本屋に行ったことだよね。軽薄な行動だった。ごめんない。」

お父さんはわたしを見ながら、薄く笑って頷く。
お父さんは声を荒らげて怒らない代わりにいつもこんな風に笑っている。それがいつも逆に怖く感じる。

「ごちそうさま。」

お父さんはそう言うとすぐにお皿を片付けソファに座って見もしないテレビをつけてお母さんにコーヒーを頼んでいた。

まだ怒っているだろうけど今日はあまり追求をしてこなかった。

また何か言われるかもしれないと思い、わたしも残り少しのご飯をすぐに食べて、ごちそうさま。と言ってお皿を片付けて足早に2階に戻った。

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