「誠ちゃん。待って、はいこれ。」

振り返って、美乃さんをみる。彼女は一輪のポピーをわたしにくれた。

「え!?いいんですか?ありがとうございます。」

きれいに包装されているポピーは同じ赤色のリボンで結んであった。
いつ包装したのかな?
少し気になったけど早く帰らないと。

「いいのよ、じゃあ気をつけて帰ってね。」

会釈をする。
「はい、また今度。今日は楽しかったです。ありがとうございました。」

自転車に乗って、急いで帰る。
帰り道、余韻も楽しかった。



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