あなたに、キスのその先を。
少しゴツゴツとして固い、男らしさを感じさせる大きな手。私の手を握る修太郎さんの手の甲に太い血管が浮いて見えるのが、女性である自分の手とは違うんだ、と感じさせられた。それに気づいた途端、彼のなかの男に魅了されてしまう。
私の小さな手なんて、彼の大きな手で包まれたら、すっぽりと隠れて見えなくなってしまう。私の手はなんて頼りなくて……逆に修太郎さんの手は、何て頼もしいんだろう。
意識すればするほど気持ちが高揚して、緊張で指先が冷えてくる。
(手汗とかかいてしまったらどうしよう……)
汗自体、滅多にかかないくせに、何故かそんなことが気になって、握り返すことを躊躇ってしまう。でも、それを補うように修太郎さんが私の手を握る力をほんの少し強めていらして。
「日織さん、もしかして照れておられますか?」
私の小さな手なんて、彼の大きな手で包まれたら、すっぽりと隠れて見えなくなってしまう。私の手はなんて頼りなくて……逆に修太郎さんの手は、何て頼もしいんだろう。
意識すればするほど気持ちが高揚して、緊張で指先が冷えてくる。
(手汗とかかいてしまったらどうしよう……)
汗自体、滅多にかかないくせに、何故かそんなことが気になって、握り返すことを躊躇ってしまう。でも、それを補うように修太郎さんが私の手を握る力をほんの少し強めていらして。
「日織さん、もしかして照れておられますか?」