あなたに、キスのその先を。
「日織さん、今日は何だかいつもと雰囲気が違いますね」
修太郎さんは、家の前の駐車場に停めていらした愛車に私をエスコートしてくださると、車内に乗り込むなりそうおっしゃいました。
「もしかして、変……ですか?」
イメチェンをはかったくせに、修太郎さんに指摘された途端、ソワソワと胸騒ぎを感じてしまう。
不安に思いながら彼のお顔をじっと見つめたら、「まさか。とても素敵です」と言ってくださって、ホッとする。
「それに――」
そこで私の頬に手を伸ばしていらっしゃると、修太郎さんの指先がそっと耳たぶに触れる。その感触に思わず「んっ」と小さく声が漏れてしまって、私は恥ずかしくて頬に熱がこもるのを感じた。
「僕がプレゼントしたイヤリングも付けて来て下さって……本当に嬉しいです」
そんな私の耳元に、運転席側から身を乗り出すようにして唇を寄せていらっしゃると、修太郎さんが耳朶に吐息がかかる距離で囁かれる。
そのまま耳たぶにチュッとキスをされた私は、
「ひゃっ」
思わず耳を押さえて変な声を出してしまってから、真っ赤になって修太郎さんの方を見遣る。
「ごめんなさい、あんまり可愛らしいお耳だったので、つい」
言いながらクスクスと笑っていらっしゃる修太郎さんは、絶対に確信犯だと思いますっ。
修太郎さんは、家の前の駐車場に停めていらした愛車に私をエスコートしてくださると、車内に乗り込むなりそうおっしゃいました。
「もしかして、変……ですか?」
イメチェンをはかったくせに、修太郎さんに指摘された途端、ソワソワと胸騒ぎを感じてしまう。
不安に思いながら彼のお顔をじっと見つめたら、「まさか。とても素敵です」と言ってくださって、ホッとする。
「それに――」
そこで私の頬に手を伸ばしていらっしゃると、修太郎さんの指先がそっと耳たぶに触れる。その感触に思わず「んっ」と小さく声が漏れてしまって、私は恥ずかしくて頬に熱がこもるのを感じた。
「僕がプレゼントしたイヤリングも付けて来て下さって……本当に嬉しいです」
そんな私の耳元に、運転席側から身を乗り出すようにして唇を寄せていらっしゃると、修太郎さんが耳朶に吐息がかかる距離で囁かれる。
そのまま耳たぶにチュッとキスをされた私は、
「ひゃっ」
思わず耳を押さえて変な声を出してしまってから、真っ赤になって修太郎さんの方を見遣る。
「ごめんなさい、あんまり可愛らしいお耳だったので、つい」
言いながらクスクスと笑っていらっしゃる修太郎さんは、絶対に確信犯だと思いますっ。