あなたに、キスのその先を。
「――日織さん?」
途端、修太郎さんに怪訝そうな声音で呼びかけられて、ハッとしました。
きゃー、またやっちゃいましたっ!
「ごっ、ごめんなさいっ。ちょっと妄想が暴走を……」
何だか韻を踏んだ言い訳になってしまいました。
私の言葉に修太郎さんが一瞬きょとんとなさってから、次いで、声を出して笑っていらして……。
「あ、あの……?」
オロオロと呼びかけたら、
「貴女といると退屈せずにすみそうです。早く一緒に住める日が来るといいのですが……。――じゃあ、僕はリビングでテレビを観ていますので、ゆっくり汗を流してくださいね」
い、いま……さらりと気になることを言われた気がします。入籍を済ませたのに……一緒に住めない理由はなんなのでしょう?
修太郎さんの背中をぼんやりと見送りながら、私は一人小さく首を傾げました。
途端、修太郎さんに怪訝そうな声音で呼びかけられて、ハッとしました。
きゃー、またやっちゃいましたっ!
「ごっ、ごめんなさいっ。ちょっと妄想が暴走を……」
何だか韻を踏んだ言い訳になってしまいました。
私の言葉に修太郎さんが一瞬きょとんとなさってから、次いで、声を出して笑っていらして……。
「あ、あの……?」
オロオロと呼びかけたら、
「貴女といると退屈せずにすみそうです。早く一緒に住める日が来るといいのですが……。――じゃあ、僕はリビングでテレビを観ていますので、ゆっくり汗を流してくださいね」
い、いま……さらりと気になることを言われた気がします。入籍を済ませたのに……一緒に住めない理由はなんなのでしょう?
修太郎さんの背中をぼんやりと見送りながら、私は一人小さく首を傾げました。