あなたに、キスのその先を。
「……修太郎さんは時々とっても意地悪ですっ」
言って、彼を軽く睨みつけたら、
「ねぇ日織。キミは僕に、塚田修太郎は貴女のものだという証をつけなくても、平気なの?」
不意に真剣な顔をなさった修太郎さんから、甘えたような低い声音でそう問いかけられました。口調も少しだけいつもと違っていて――。
途端、私はソワソワとしてしまいます。
私の左手を持ったままの修太郎さんの手をぎゅっと握り返してから、
「平気なわけないですっ! わ、私もっ、修太郎さんに首輪っ、つけたいですっ!」
わわわっ。思わず勢いこんで首輪、とか言ってしまいましたっ。
ち、違いますっ。指輪の間違いですっ。
オロオロと修太郎さんを見つめたら、「僕は貴女の犬ですから、首輪でも構いませんよ?」と笑っていらして。
絶対に意地悪なのですっ。
そこで私、やっと気がつきました。
皆さんがおっしゃってらした、修太郎さんの暴走ってこういうこと、でしょうか?
こんな修太郎さん、職場の皆様にはお見せできませんっ!
言って、彼を軽く睨みつけたら、
「ねぇ日織。キミは僕に、塚田修太郎は貴女のものだという証をつけなくても、平気なの?」
不意に真剣な顔をなさった修太郎さんから、甘えたような低い声音でそう問いかけられました。口調も少しだけいつもと違っていて――。
途端、私はソワソワとしてしまいます。
私の左手を持ったままの修太郎さんの手をぎゅっと握り返してから、
「平気なわけないですっ! わ、私もっ、修太郎さんに首輪っ、つけたいですっ!」
わわわっ。思わず勢いこんで首輪、とか言ってしまいましたっ。
ち、違いますっ。指輪の間違いですっ。
オロオロと修太郎さんを見つめたら、「僕は貴女の犬ですから、首輪でも構いませんよ?」と笑っていらして。
絶対に意地悪なのですっ。
そこで私、やっと気がつきました。
皆さんがおっしゃってらした、修太郎さんの暴走ってこういうこと、でしょうか?
こんな修太郎さん、職場の皆様にはお見せできませんっ!