あなたに、キスのその先を。
***
今日は休日で、私は修太郎さんのお宅へお邪魔していた。
ここにくるのはあの飲み会後初めてなので、少し緊張している。
眼鏡を外して裸眼になられた修太郎さんが、ソファに腰掛けて、私においでおいでをなさる。そんな彼に恐る恐る近づいたら、手を引っ張られて彼の開いた足の間にストン、と座らされた。
斜めに引っ張られたので背中を彼に向けて座ったわけではなくて、横座りみたいになってしまった。
私は座ったはずみで乱れてしまったスカートを慌てて整える。
「こうしていると初めてお会いした日を思い出しますね」
言いながら、「もっともあの日、日織さんは足の間ではなく、僕の腿の上に載っていらしたんですが。――今日もそうなさいますか?」と付け加えてクスクスと笑っていらっしゃる。
「そ、それは恥ずかしいです……」
じかに座れば、彼の肌のぬくもりをより直接的に感じてしまう。それに、何より――。
今日は休日で、私は修太郎さんのお宅へお邪魔していた。
ここにくるのはあの飲み会後初めてなので、少し緊張している。
眼鏡を外して裸眼になられた修太郎さんが、ソファに腰掛けて、私においでおいでをなさる。そんな彼に恐る恐る近づいたら、手を引っ張られて彼の開いた足の間にストン、と座らされた。
斜めに引っ張られたので背中を彼に向けて座ったわけではなくて、横座りみたいになってしまった。
私は座ったはずみで乱れてしまったスカートを慌てて整える。
「こうしていると初めてお会いした日を思い出しますね」
言いながら、「もっともあの日、日織さんは足の間ではなく、僕の腿の上に載っていらしたんですが。――今日もそうなさいますか?」と付け加えてクスクスと笑っていらっしゃる。
「そ、それは恥ずかしいです……」
じかに座れば、彼の肌のぬくもりをより直接的に感じてしまう。それに、何より――。