あなたに、キスのその先を。
「本当、食べてしまいたくなります」
修太郎さんのうっとりしたようなお声を聞きながら、私は今から起こることに思いを馳せて、ドキドキに包まれる。
修太郎さんの大人の色気を感じさせるシプレ系の香りと、私が身に纏わされた甘い桃の香り。
ふたつが溶け合ったらどんな香りになるんだろう?と考えたら、頭の芯が未知の刺激にソワソワとざわめくのを感じた。
「私……桃の香りより修太郎さんの香りに包まれたいです」
半ば浮かされたようにそう呟けば、「奇遇ですね、僕もその逆のことを思っていました」と微笑まれた。
私は桃の香りに包まれた修太郎さんを想像して、堪らなく恥ずかしくなってしまう。
相手を自分の香りに染め上げるのって、なんて蠱惑的な行為なんだろう……。
私は今塗られたばかりのクリームを擦り寄せるように、修太郎さんの剥き出しの上半身にそっと身体を寄せた。
END(2019/11/15-2019/11/17)
修太郎さんのうっとりしたようなお声を聞きながら、私は今から起こることに思いを馳せて、ドキドキに包まれる。
修太郎さんの大人の色気を感じさせるシプレ系の香りと、私が身に纏わされた甘い桃の香り。
ふたつが溶け合ったらどんな香りになるんだろう?と考えたら、頭の芯が未知の刺激にソワソワとざわめくのを感じた。
「私……桃の香りより修太郎さんの香りに包まれたいです」
半ば浮かされたようにそう呟けば、「奇遇ですね、僕もその逆のことを思っていました」と微笑まれた。
私は桃の香りに包まれた修太郎さんを想像して、堪らなく恥ずかしくなってしまう。
相手を自分の香りに染め上げるのって、なんて蠱惑的な行為なんだろう……。
私は今塗られたばかりのクリームを擦り寄せるように、修太郎さんの剥き出しの上半身にそっと身体を寄せた。
END(2019/11/15-2019/11/17)