あなたに、キスのその先を。
告白
ややして、私の前に運ばれてきたピーチサワー。
ほんのりと桃色に見える液体の中、小さな気泡が次々に上がっていく。
生まれて初めてのお洒落なお酒に緊張しながら、ほんの少し口に含んでみる。
アルコール臭かったり苦かったりするのかな?と勝手に構えていた私は、甘やかな桃の炭酸ジュースのように慣れ親しんだ飲み口に驚いた。
「……美味しい」
思わず吐息とともにそんな声が漏れてしまうほどに、それは好みのお味で。
薬膳酒のようなトロリと喉に絡みつくしつこさや、薬臭い癖のようなものも微塵もなく、ただただ甘くて美味しい。
「でしょー? お酒飲めない子でも大抵美味しいって言って飲むんっすよ、サワー系」
林さんが、美味しいのはまるで自分の手柄のようにニコニコしながらそう仰った。
「はい、オススメして頂いてよかったです」
林さんの嬉しそうな表情に、私も釣られて顔がほころんでしまう。
試しに一口だけ、のつもりで頼んだピーチサワーだったけれど。
気がつくと、私は全部飲んでしまっていて、グラスの中は氷だけになっていた。
ほんのりと桃色に見える液体の中、小さな気泡が次々に上がっていく。
生まれて初めてのお洒落なお酒に緊張しながら、ほんの少し口に含んでみる。
アルコール臭かったり苦かったりするのかな?と勝手に構えていた私は、甘やかな桃の炭酸ジュースのように慣れ親しんだ飲み口に驚いた。
「……美味しい」
思わず吐息とともにそんな声が漏れてしまうほどに、それは好みのお味で。
薬膳酒のようなトロリと喉に絡みつくしつこさや、薬臭い癖のようなものも微塵もなく、ただただ甘くて美味しい。
「でしょー? お酒飲めない子でも大抵美味しいって言って飲むんっすよ、サワー系」
林さんが、美味しいのはまるで自分の手柄のようにニコニコしながらそう仰った。
「はい、オススメして頂いてよかったです」
林さんの嬉しそうな表情に、私も釣られて顔がほころんでしまう。
試しに一口だけ、のつもりで頼んだピーチサワーだったけれど。
気がつくと、私は全部飲んでしまっていて、グラスの中は氷だけになっていた。