あなたに、キスのその先を。
腰を下ろした途端、思いのほか身体が包み込まれるように沈んだことに驚いた。
「ひゃっ」
と言う声とともに身体がぐらりと傾いて、あ、寝転んじゃう!と思ったら、塚田さんに抱きとめられた。
「大丈夫ですか?」
塚田さんは片膝をソファについて、片手で私の頭を抱き、背もたれに腕を掛ける形で体勢を保っておられて。
必然的に目の前に彼の顔が来て、私はあまりの近さに恥ずかしくなって思わず視線をそらす。
「……日織さん」
と、塚田さんが藤原さん、ではなく日織さん、と私を下の名前を呼んでいらして――。
その切なげな声に、私はびっくりして、思わず塚田さんを見る。
途端、すぐ眼前に迫っていた塚田さんの瞳と、バッチリ視線が絡みあって、余りの近さに縫いとめられたように目線を躱すことができなくなってしまう。
「ひゃっ」
と言う声とともに身体がぐらりと傾いて、あ、寝転んじゃう!と思ったら、塚田さんに抱きとめられた。
「大丈夫ですか?」
塚田さんは片膝をソファについて、片手で私の頭を抱き、背もたれに腕を掛ける形で体勢を保っておられて。
必然的に目の前に彼の顔が来て、私はあまりの近さに恥ずかしくなって思わず視線をそらす。
「……日織さん」
と、塚田さんが藤原さん、ではなく日織さん、と私を下の名前を呼んでいらして――。
その切なげな声に、私はびっくりして、思わず塚田さんを見る。
途端、すぐ眼前に迫っていた塚田さんの瞳と、バッチリ視線が絡みあって、余りの近さに縫いとめられたように目線を躱すことができなくなってしまう。