あなたに、キスのその先を。
月曜の朝
月曜日の朝――。
「おはようございます、藤原さん」
市役所の裏側に当たる西エントランスを潜り抜けたところで、高橋さんに声をかけられた。
「あ。おはようございます」
金曜の夜に修太郎さんと色々あって…正直どんな顔をしてお会いしたらいいのか……ほんのちょっと戸惑っていた私は、都市計画課のフロアへ一人で入らなくて良くなったことにほんの少しホッとする。
とはいえ、高橋さんは公園緑地係とは離れた島の道路整備推進係所属。都市計画課へ入る入り口も、高橋さんは北扉を、私は南扉を使ったほうが近い。
(高橋さんと一緒に北扉から入ったら、修太郎さんに変に思われてしまうでしょうか)
そう思いながらも、私は何となく高橋さんについて、いつも向かう階段ではなく、北側入り口側に近い階段に向かってしまう。
「せっかくなのでご一緒させていただいてもかまいませんか?」
そう問いかけると、高橋さんは「大歓迎です」と言ってくださった。
「おはようございます、藤原さん」
市役所の裏側に当たる西エントランスを潜り抜けたところで、高橋さんに声をかけられた。
「あ。おはようございます」
金曜の夜に修太郎さんと色々あって…正直どんな顔をしてお会いしたらいいのか……ほんのちょっと戸惑っていた私は、都市計画課のフロアへ一人で入らなくて良くなったことにほんの少しホッとする。
とはいえ、高橋さんは公園緑地係とは離れた島の道路整備推進係所属。都市計画課へ入る入り口も、高橋さんは北扉を、私は南扉を使ったほうが近い。
(高橋さんと一緒に北扉から入ったら、修太郎さんに変に思われてしまうでしょうか)
そう思いながらも、私は何となく高橋さんについて、いつも向かう階段ではなく、北側入り口側に近い階段に向かってしまう。
「せっかくなのでご一緒させていただいてもかまいませんか?」
そう問いかけると、高橋さんは「大歓迎です」と言ってくださった。