大嫌いなの 【完】
「白雪…?」
葉月くんもわざわざ来てくれた。
「芽依、どうしたの?相談乗るよ?」
私がそう言っても芽依は首を横に振るだけだった。
「私、何か出来ない?芽依のこと心配だよ…。私たち、親友でしょ?」
「や…てよ…」
え?
私は芽依の声が小さくて聞こえなかった。
「ごめん、聞こえなかった。」
私と葉月くんが耳を澄まして黙っていると
「やめてよっ!!!!」
と、言われた。
「そうやって何も知らないくせに親友面しないでよっ!」
「芽依…?」
私はあからさまに傷ついた顔をしていたと思う。