大嫌いなの 【完】

その笑顔を壊すなんて信じられない。

「ねぇ、陽菜。私のためを思うならきっと2人は別れるべきじゃなかった。」

別れなければ葉月くんも陽菜も幸せで私だけが苦しんで済んだ。

私もきっと時間はかかるけど葉月くんのことも忘れて次の恋へ進んだ。

でも2人が想い合ってるのに別れた今。

私の気持ちはどうなるの?

この気持ちをどうすれば良いの?

「陽菜は…私と葉月くんにどうなって欲しいの?」

「っ……私のことを気にせず付き合って、幸せになってほしい。」

「葉月くんが好きなのは陽菜なのに?どうやって付き合えって言うの?」

「ぁ……」

「結局、今までとなにも変わらない。」

私は苦しいまま。2人は想い合ってるのに付き合わないで友達のまま。

そんな結末、私は望んでない。

< 22 / 28 >

この作品をシェア

pagetop