大嫌いなの 【完】
2人が付き合えないのは…幸せに…笑顔になれないのは…
「ねぇ、陽菜。言いなよ。」
「な…にを…?」
「私の存在がなければ幸せになれるのにって。」
「…っ!?」
だってそうでしょ?ふたりが別れたのは私がいるから。
「私…芽依が好き!大好きっ…芽依も幸せになれなきゃ嫌なの…!」
「そんな終わり方ない。この三角関係は結局、誰かが苦しまないといけない。」
「それなら私が…私が苦しんで終わる!」
「どうやって陽菜だけ苦しむの?」
「葉月くんと芽依が付き合えば…」
「だから、葉月くんはわたしが好きじゃないのっ!!!」
私が大きめの声でそう言うと陽菜の肩は揺れた。