『191ヶ月13日の命』
彼が生きた191ヶ月13日は大切な事を教えてくれた、私達の『人生の教科書』となりました。


2008年4月16日 四十九日
彼は大切な御家族に見守られ、天国へ旅立ちました。
本当にお疲れ様。
そして今まで本当に、本当にありがとう。


2008年3月22日に阪神甲子園球場で行われた第80回記念選抜高校野球の開会式で、大好きな彼が踏むはずだった甲子園の土を踏ませて頂きました。
私が通う学校は中高一貫の女子校で、高校から音楽科もあり、高校1・2年生が春の選抜高校野球の開会式で大会歌『今ありて』を甲子園で歌う行事があり、私も2008年に初めて歌わせて頂きました。

その時、選手入場の姿を目にした私は、彼がユニフォームを着て走っている姿を想像し、涙が出そうになりました。
彼がこの甲子園を目指し、小さい頃から続けていた野球。学校行事で私達が踏んだ甲子園の土を彼が踏む事はもう二度とありません。

しかし、どんなに時間がかかっても、きっといつか必ず彼が甲子園に現れると信じ、彼が通っていた学校は勿論、彼の兄弟が出場する学校をずっと応援したいと思っています。

彼が亡くなってから私は毎朝のように空を見上げ、気付くと天気が彼の全てだと思う様になり、心の中で彼と会話をする事が生き甲斐になっていました。

雲ひとつない青空はご機嫌の時、
ピカピカ光る雷は怒っている時、
冷たい雨が降っているのは泣いてる時、
そして夜には自分の部屋から星を見ると、いつも彼との思い出を思い出が浮かんできます。
彼と出逢えた事、過ごした時間で私の人生は大きく変わりました。
そして何より彼が"架け橋"となり彼のご家族や友人達に支えられ、目には見えない何かで何年経っても変わらず繋がれている事は本当にとても幸せな事です。

私は大切な事を教えてくれた彼に感謝の気持ちでいっぱいです。

楽しい事が10個あるとしたら悲しい事も10個ある。私はこの10個中、半分は彼が遺してくれたものだと思います。残りの半分は、今は天国にいる彼とこれから新しい一歩を踏み出す為にあると思っています。
悲しい事や辛い事、苦しい事があっても私の中には自慢の彼がいるので必ず乗り越えられます。

彼のお父さんやお母さん、妹や弟はずっとずっと彼の大切な家族であり、私の大切な家族でもあります。
彼の家族はこれから先、彼の姿や成長を直接見たり感じる事が出来なくても、ずっとずっと変わらず、たくさんの幸せと笑顔に満ち溢れている5人家族です。

そして私は彼との記念日〝20日〟を前と変わらず、ずっとずっと大切にしようと思います。

ずっとずっと大好きです。
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