俺のボディガードは陰陽師。〜第七幕・悪魔の愛〜
恥ずかしいなら、メッセージを取り消せばよかったのだけど。自分の女々しさがあまりにも恥ずかし過ぎてそこまで頭も回らず、逃げるように部屋を出て誤魔化すように風呂へと直行する。
我ながら何をやってるんだか。
シャワーを浴びて頭を冷やした。
……だが、衝撃は風呂上がりに待ち受けていた。
頭を冷やすどころか、自家用サウナに入って体ポカポカに整えて部屋に戻る。
……最近、サウナで整えるの流行ってるからな。チカがだだハマりで、スーパー銭湯に通ってるらしい。一緒に行かね?と誘われた。スーパー銭湯、どんなところだろ。
そんなわけで。
サウナのあまりの心地良さに、先程の女々しかった件などすっかり頭から抜けていた。
油断しまくりの状態で、何気なくスマホを手に取りチェックする。
(……はっ!)
真っ先に目に入ってきたのは、LINEの通知画面だった。ヤツの宛名……なずなからの返事ともいえる。
そして、その内容を読んで「嘘っ!」と思わず声をあげてしまうほど、驚きを隠せない。
まさかのまさかですよ。
《じゃあ明日うちに来るか?》
俺の求めていた返事が、素直にそのまま返ってくるなんて。
ごちゃごちゃあーでもないこーでもないとモメずに、頂けるなんて!