俺のボディガードは陰陽師。〜第七幕・悪魔の愛〜
見るなよって何だよ。その……おまえが脱ぎ散らかしたパンツのこと?
パンツもその中身も、さっき十分見たから別にいいじゃねえか。
初めてじゃないのに、今更何を照れるっていうんだ。
何故、そんなギャルな見目で初心全開なんだ。そっちの方向、いい加減慣れてくれ。
心の中でぶちぶち文句を言うと、偶然にも鏡の中の女性と目が合う。
「あ」と声を出し、俺に向かって遠慮がちに手を振っているようだ。
『なずなの恋人だったんだね?ごめんねー閨の最中に』
「閨言うな。それに終わった後だし」
俺に向けた彼女の一言に、なずなはツッコミを入れていた。
閨……いつの時代の言葉だ。お貴族サマか。
そんなお貴族ワードを発する謎女は、顔をポッと赤らめて、何故かモジモジと照れ出した。
『驚いちゃってごめんね?私、殿方の裸、見たことなくて、その……』
「蓮華、おまえ生娘だもんな」
『だ、だって!私、一応王族令嬢なのよ?嫁ぐまで純潔は必須で……』
「同じ王族令嬢でも、迦楼羅沙那王は純潔捨ててるぞ」