俺のボディガードは陰陽師。〜第七幕・悪魔の愛〜
『ばっ!……沙那は、結婚するって覚悟を決めたから、玲於奈に純潔捧げてそういうことになったわけで、その、あの……』
何だか、とてもマズイことを聞いてしまったような気がする。
沙那って、あの、玲於奈と学祭に来ていた金髪ビスクドールの少女だろ?
あの少女がもさ男に純潔を?!……やべえ。犯罪の匂いしかしない。
名も知らない生娘に全裸を見られたことより、衝撃が強すぎる。
俺の全裸、どうでもいいわ。
……と、いうか。
「……誰?」
俺に何の説明もなく、生娘だの純潔を捧げただの話が進んでいるようだが。
俺の全裸見て悲鳴をあげた、この鏡の中の美女。どこの誰。
「……あ、伶士は初めてか」と、俺の重ねた疑問にヤツも気付いたようだ。
だが、驚愕発言は間もなく。
「こいつは蓮華。私のガーディアン」
「はっ……」
驚きのあまり、目が乾くほど見開き、言葉が詰まった。
とんでもないことをサラッと言ったぞ。
「が、ガーディアン?!……神様かぁっ?」
「は?何驚いてんだ?おまえ」