俺のボディガードは陰陽師。〜第七幕・悪魔の愛〜

なので、霊的能力が優れた者には『守護霊』より能力が長けている『守護神』…ガーディアンという『神』に守られてこの人間の世界を生きることとなる。

その『守護神』と契約した人間は【神童】と呼ばれ、自分と契約した『守護神』をこの世に呼び出し、その力を使うことが出来るということだ。



しかし、なずなの場合はちょっと違う。

なずなの【音宮家】は、陰陽師の家系の中でも少し特殊な家門。

一族の能力そのものがとある神族と密接に関係している、ガーディアンの加護を受けた一族なのだ。

守護霊がどうだろうが、当主はその証として、継承の儀を行い【神童】になるらしい。

代々、当主が儀式を以ってガーディアンを受け継いでいく。



黒い翼の彼との戦い最終局面で、実父から当主継承したうちのなずなさんは、そんなわけで【神童】の仲間入り。

その契約した守護神、神様がこの若い女性。と、いうことか。



「……」



……思うところはある。あるよ、いろいろ。

まさか鏡越しに登場するとは思わんし。

男性の裸体を見てしまった反応なんて、普通の生娘そのものではないか。

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