俺のボディガードは陰陽師。〜第七幕・悪魔の愛〜
俺は全裸だったが、向こうは全身ヒョウ柄。
なんて奇妙な初対面だ。
「おいおい、蓮華さんよ。いくらヒョウ柄が気に入ったからって、全身くまなくヒョウ柄だと、だいぶビビるぞ。変質者だ」
『えー?そう?可愛いじゃない!』
「柄モノはポイントで使ってこそ映えるんだよ。ヒョウ柄はワンコーデにつきアイテムひとつまでっつー鉄則があんだよ。全身ヒョウ柄許されるの、大阪のおばちゃんだけだから」
『わんこーで?あいてむ?……うーん、よくわからないけど』
どうやら、神様は横文字を理解出来ないらしい。
『おおさかのおばちゃん?って人が許してもらえるなら、私も許されないかなぁ。私、天竜八部衆の令嬢なんだけど』
「許されないわ。人間界にとっちゃそんな身分関係ねえし、身分よか感覚の問題だろ。そんなカッコで歩き回るなんざ、恥を晒すようなもんだぞ?」
『えぇー!私、天界を代表する歌姫だよ?』
「歌姫が全身ヒョウ柄?なお許されないだろ。ちやほやされてっからって、何でも許されると思うなよ?」
『もー!どうしてー!』
ヤツは神様にも辛辣だ。
あと、今、何の議論の時間?
……こうして、俺たちの前にニューキャラが登場したのでありました。
なんてね。