俺のボディガードは陰陽師。〜第七幕・悪魔の愛〜
小一時間ほどくつろいでお店を出たら、ヤツは「コンビニに行く」と言い出し、目の前にある自宅ではない、あっちの方向に足を向けた。
金魚のフンのように、なずなの後ろを着いて歩く俺。
コンビニ。あまり行かないから楽しみ。だなんて思いながら。
そんな最中で起きたプチ事件。
それはのむヨ苺味を購入して、コンビニを出た直後に起きる。
自動ドアが開いて外に出た途端、けたたましい騒音にで迎えられた。
バイクのエンジンをわざと大袈裟に蒸す音が、複数響き渡る。ブンブンブーンみたいな。まるでカエルの大合唱のようだ。
バイクのヘッドライトもあちこちから照らされて、眩しいのなんの。
な、なんだこれは!
驚いて立ち尽くしていたが、「行くぞ」と後ろから腕を小突かれる。
そして、なずなはそっけなく先を歩いていた。
「な、なずな、あれ何?」
「地元の不良どもだよ。あんまり関わるな。無視しろ」
「ふ、不良!」
「……はぁ?なに声裏返ってんだ、おまえ」