俺のボディガードは陰陽師。〜第七幕・悪魔の愛〜

そう言って、彼らは俺にもその嘲笑の視線を送ってくる。

一人がバイクから降りて、俺の側に近付いてきた。

「うぉっ!イケメン、いい匂いすんなぁ?」

「……それに近づくな!」

不良の目の間が離れた魚顔を近付けられて「タバコ臭っ!」と、思った瞬間、なずなが俺たちの間に割って入ってきた。

俺を背に庇い、バイクの不良連中を威嚇して睨み付け続ける。

「おっ?おっ?おっ?獲って喰おうってワケじゃねえんだぜ?」

「俺たちに見られたくないのもわかるけどなぁー?でも、見つけちまったからには、話をツケないとなぁー?」

……話をつける?何故?何の?

不良たちのセリフに疑問を感じて首を傾げる横では、なずなが吠える吠える。

「おまえらに見られたくないのは、こうして非常にめんどくせーからだよ!ツケる話なんか何もねえよ!……散れ!」

「おーっと。なずな、おまえのカレシなんだろ?なら、話をツケなきゃいけねえに決まってるだろが」

「めんどくせーな!そのワケのわかんねえしがらみ!関係ねえし!」

しがらみ?何の?……と、思っていたが。

他の不良が放つ次の一言で、疑問が解明するのであった。



「おい、誰かシマッピ呼べ!元カノのなずなが新しいオトコ作ってるってな!」



はうっ!……シマッピ先輩?!

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