俺のボディガードは陰陽師。〜第七幕・悪魔の愛〜

衝撃ワードを耳にして、心臓がギューンと跳ね上がったぞ。

ここで彼の名を耳にするとは思わなかった。

シマッピ先輩……地元の不良、顔面凶器であり、なずなの元彼である。

俺の中では、話だけ聞く架空の人物的ポジションだったが、まさかこんなところで突然名前が出てくるとは!

シマッピ先輩の加工した写真は、スマホに入ってるけどね。チカが背景に後光を入れてしまった、守り神のような写真。

……と、そうか。

この不良な彼らは、シマッピ先輩のお仲間なのか。

で、元カノだったなずなとも面識はある、と。



シマッピ先輩の元カノだったなずなが新しいオトコを連れていた。

元カレであるシマッピ先輩は、今彼である俺に話をつけなければならない?と?



(……)



……何の?

何故、話をツケなければならない?

シマッピ先輩が俺と話をツケるということだよな。何の話をする?

なずなの言う通り、何のしがらみだ?

不良の世界、よくわからない。

俺が橘建設の息子として、親と共に挨拶回りするのと同じことなんだろうか。

< 43 / 73 >

この作品をシェア

pagetop