俺のボディガードは陰陽師。〜第七幕・悪魔の愛〜

だが、不良の世界のしがらみを理解しようと頭の中で思考を巡らせているその横で、なずなと不良らの口論は続いていた。



「はぁ?シマッピ先輩?……もう関係ねえだろ!わざわざ呼ぶな!」

「関係ないワケねえだろー?シマッピの女だったおまえが、ひ弱なイケメンチャラ男連れてイチャついてるなんてよ?シマッピの面目が立たねえだろよ!」

むっ。ひ弱イケメンチャラ男、もしかして俺のこと?それは心外だ。

しかし、何故それでシマッピ先輩の面目が立たないのかは謎だ。

なずなの言う通り、もう関係ないだろう。過去の出来事なんだから。

「おまえらに付き合ってるほど、私らはヒマじゃねえんだよ!めんどくせーな!」

「何、帰りたがってんだ?コラ!もしかしてこれからヤんのか?」

「……は?」

「早くヤリたいから帰んのか?あぁ?」

まあ、なんてお下品!



……うーん。ようするに。

彼らはただ、俺たちに絡みたいだけなのだろう。

しがらみ云々は口実で、冷やかし?揶揄?

なずなの言う通り、本当に面倒くさい考えの持ち主らだ。

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