俺のボディガードは陰陽師。〜第七幕・悪魔の愛〜
心の中で文句をたれているその最中にも、構わずにシマッピ先輩は話を続けている。
「なのに、アイツ感度悪くてよー?ホント最悪だわ。顔が良いから側に置いてやろうと思ったんだけどよー?処女は重いわ」
「うわー。シマッピ、悪い男だなー?」
シマッピ先輩の爆弾発言に周りも嘲笑し出す。なずなの方をチラチラと見ながら、ヒッヒッと引き攣った笑い、完璧にバカにしているようだ。
嘲笑の視線を向けられて、なずなは「あぁ?何笑ってんだよ!」と、また怒っているが。
何を言われてるかなんて、わかっちゃいねえだろうな。
しかし、彼らのそんな態度が軒並み続くものだから、俺の心情は少しずつ変わっていく。
未知なる世界への好奇心から、不快感へ。ちょっとずつ、イライラしてくるものだ。
ふーん……。
昔付き合っていた女を貶めるようなことを口にしたり、人を簡単にバカにしたり。
挙げ句の果てには、警察のお世話になりそうな臭いを口から発する。
そもそも未成年ならタバコもアウトだし、バイクに乗ってるのに誰もヘルメットを持っていない時点で、こりゃ警察の世話か。
ここにいる連中は、そんなゴルァァ連中だったんだ。