俺のボディガードは陰陽師。〜第七幕・悪魔の愛〜
あれだけ楽しみにしていたその全貌とは、大したものではなかった。
この顔だから、てっきり『島袋鬼蔵』とか、ものすごおっつい名前が聞けるかと楽しみにしていたのに。
なーんかガッカリ。
んで、シマダだからシマッピ。……フツーじゃん。
いや、そもそもシマッピというネーミングがセンスを疑われるんだけど。この顔にシマッピ……。シマシマシマッピ、誰が付けた?
その顔を今一度、確認する。
「……あぁ?見てんじゃねえよ!」
ぶふっ。やっぱり、この顔面凶器にシマッピはエグい。ミスマッチ。
……なんて、不良らに囲まれている一触即発の事態なはずなのに、しかも、不用意に顔を見てしまって怒られたのに、呑気に吹き出しそうになってしまった。
いや、巷で有名とか知らねえし。リサーチする時間が惜しまれるわ。
どんな風に有名なの?顔面凶器で?そりゃ有名にもなるわな。
心の中は、超辛辣。
……ここからは、もう手加減無しだ。
そして、俺はもうひとつの『シマッピ先輩に訊きたいこと』を、質問することにする。
この質問はR18だと思うので、皆さん注意するように。