俺のボディガードは陰陽師。〜第七幕・悪魔の愛〜
一連の流れにびっくらこいて狼狽えているのは、俺の隣にいるなずなだ。
「へぇっ?はっ?……な、何で岡崎さんまでもがここに来てるんだ?!」
ほう。さすが俺のボディガード。うちのSPのリーダーの名前を知ってるか。同じ護衛同士だもんな。
「いったいどうなってる?!さっき言ってた『処分』って、何をするんだ?!」
「まあまあ、そこはいいから。さ、家に行こう」
「そこはいい?……はぐらかすなよ?きちんと説明……」
「まあまあまあ」
「このっ……伶士ぃぃっ!」
ヤツの話を無理矢理中断するかのごとく、強引に肩を抱いて歩き出す。
忠晴や岡崎は、その場に置いといて。
岡崎が相手し始めたのか、ヤツらのゴルァァはやがて阿鼻叫喚へと変わっていく。
ご愁傷様。
そんな酷い悲鳴をバックに、俺はなずなの肩を抱いてその場を離れた。
まるで、バカップルのようにイチャイチャして歩く。
「あほ!何でそんなにくっついて……お、おい!シマッピ先輩らをどうするんだ?」
「うーん。船に乗せるとか、戦地へ行かされるんじゃない?」
「はっ……」
「サヤマグループ絡んできたら、野球やらせられる」
「何だそれ」
そういうことで。
橘伶士、男を見せましたの巻?
でも、何かと発言がR18でバカのようだった。カッコつかなかったなぁと反省もする。
でもでも。そんな日もあるさ。
道のりはまだまだ長いのだから。
★★★★★ Re:play eNd ★★★★★