生徒会室で甘い、秘密の時間
私はまだ初恋もしていない身だからそういうのわからない。


「美輝ちゃんはイケメン好きだね」


「そーなのよ。純粋な、ちはるが羨ましいわぁ...」


そうおどけて笑う美輝ちゃん。


「しっ...」


私たちが笑っているとさやちゃんが不意に指を口元に当てて音を出さないようにとジェスチャーする。


「どうしたの、さやちゃん」


私が問うとすずも私に同じジェスチャーをした。


何があったの?


状況把握が追いつかない。


「来ちゃった....」


横でさやちゃんが呟いた。
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